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生活と芸術について-1

芸術と生活を一緒にするカテゴリーを立てたのは、芸術は生活を豊かにする
大切なものだと思っているからです。

その他に生活を豊かにするものといえば、美味しい食事、愉快な仲間、
暮らしやすい住環境、やりがいのある仕事、気に入った洋服・・・
などが思い浮かびますが、それらは基本的な衣食住+仕事+人間となり、
芸術はそれらをつなぐに媒体やスパイスのようなモノなのだと思います。

いつからそのように芸術を捉えるようになったのかは定かではありませんが、、、
たぶん「芸術」を身近で素直に感じるようになった20歳代後半ごろの「出来事」が
きっかけになったのかと思います。(1980年代後半・・・約30年ほど前です)

そもそも芸術は人間が生み出すさまざまな表現のうち、ふつうに感受性を
持っている(と自覚している)人達にその価値を認められるものなのでしょうが、
私にとってそれは、どこかの評論家や画商が評価しようがしまいがお構いなしで、
自分が良いと感じればそれで良しとなります。

たまたまどこかで心が洗われるような表現に出会うと、「生きてて良かった!」
なんて思うのです。それが私にとって芸術です。

****

30年ほど前に、「有名なもの」に出合った体験をいくつかご紹介しますと・・・

■絵画では、ボッティチェリの『春』『ヴィーナスの誕生』に出合った
ウフィツィ美術館では、あまりの美しさと鮮やかさに言葉を失いました。

中学校の教科書(←確か)に載っていたそれらの絵は修復前の写真で、
煤に覆われどんよりと暗い印象で、何が良いのかさっぱりわかりませんでしたが、
私が見た絵は修復直後だったので、描かれた時の色彩が蘇っえり、
(廊下の突き当たりに掲げられていましたが)はるか数十メートル先から
その美しさは際立ち・輝いて見えました。(他に、ほとんど人もいなかったと思います)

中世(暗黒時代)→ルネッサンス(人間性の復興)という時代の変化を、
この絵を通して理解することになりました。

参考: ボッティチェリ wikiより

■彫刻では、デンマークのコペンハーゲン近郊にあるルイジアナ美術館で見た
様々な彫刻たち、とりわけジャコメッティーの「歩く男」の群像は忘れられません。

「歩く男」は彼の代表作で、広場などに一体で置かれることが多いようですが、
ここでは数体が部屋の中に同じ方向を向いて並んでいました。

彼の(同シリーズの)作品を写真などで眺めると、何だか孤独で寂しそうな
現代人の悲哀のようなものを感じていたのですが、群像となることで、
歩く男達の関係性による優しさや温もりを感じ、何だか自分もその中の1人に
なった気分で、勇気付けられた思いがしました。

この美術館は、近現代美術を美しい周辺の環境と、さりげない建物の中で
親近感を持って接することができる貴重な施設です。とかく大きな美術館で
ありがちな、人が大勢いて、作品が縮こまっているようなことはありません。

参考: ルイジアナ美術館 英文

■バレエでは、モスクワのボリショイ劇場で見た、レニングラードバレエ団により
アランフェス協奏曲の第2楽章にあわせた創作バ・ドゥ・ドゥで、究極の舞台芸術に
触れた思いをしました。

美しい音楽を耳と体全体で楽しむこと+目では研ぎ澄まされた身体表現による
バレエの相乗効果で、切なさや激しい感情の起伏などが、「これでもか!」と
迫ってきました。

あまりの美しさに(+何故か切なさに)自然に涙が出てきた始めての体験でした。

■他にも、
・デン・ハーグの美術館で見たモンドリアン(初期)の水彩画
・エルミタージュで見た、マティスの部屋の「踊る人」他
・プラド美術館の「ゴヤ」の部屋の重苦しさ 
などには、感性を鷲掴みにされた記憶が残ります。

****

何だかヨーロッパの有名どころに偏ってしまいましたが、それまで私が勘違いしていた
「高貴で近寄りがたい『芸術』」を身近なものにするためには、今思い返すと
このような体験がきっかけとなったのかと思われます。

要するに芸術は、「感じてナンボ!」の世界だと思います。
(理解するモノではありません)
それに接する前と後では、何だかモノの見え方が変わったり、元気が出たり、
優しくなったり、切なくなったり・・・心が何となく豊かになってしまう気がするのです。

その後、アジア・日本・身近な生活でもたくさんの「芸術」に出会い、
多くの感動をもらい続けています。<続く>
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イージー・ウォーカー

Author:イージー・ウォーカー
神奈川県の北部・相模原市で
建築の設計を生きる糧としつつ
その他諸々のことについても
興味の向くまま・気の向くまま
人に頼まれるまま、、、
首を突っ込み・・・楽しく生きている
50代 オジサン の与太話です。

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